ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、健康食品や美容食品、化粧品、医薬部外品の添加物として、また、医薬品の主原料として使用されています。特に化粧品、医薬品ではその特性が活かされています。
ヒアルロン酸は、私たちのからだの中のさまざまなところに存在しています。しかし、その濃度は部位によって異なり、特に濃度が高いのは、へその緒(臍帯)、関節液、目の硝子体、皮膚などです。
ヒアルロン酸は鶏のとさか(鶏冠)にも非常に多く含まれています。また、ストレプトコッカス属のある種の菌は、ヒアルロン酸を合成する働きをします。
鶏冠、臍帯などから良質のヒアルロン酸が単離されていますが、最近では乳酸菌や連鎖球菌により大量生産されるようになっています。関節炎や角結膜上皮障害の治療薬として利用されているほか、化粧品などに保湿成分として添加されています。また、健康食品に配合されることもあリます。
赤ちゃんの肌がみずみずしく、はりがあるのはヒアルロン酸を多く含んでいるから。保水力に優れるヒアルロン酸は、皮膚の潤いを保つ化粧水、スキンクリーム、入浴剤などに使用されています。また、洗口液、洗眼液にも含まれています。
関節機能改善剤、眼科手術補助剤、点眼剤などに、純度の高いヒアルロン酸が使用されています。医薬品では保水力のみではなく、さまざまなヒアルロン酸の特性が活かされています。他にも癒着防止剤、創傷治癒剤などとしても応用されています。